2023年7月月次祭講話要約 「教祖を身近に」

只今は7月の月次祭を無事つとめ終えさせて頂きました。
御参拝下さった皆様、誠にありがとうございました。

本日は、教祖140年祭に向けて三年千日をお通り頂くため、「教祖を身近に」感じて頂けるようなお話をさせて頂きたいと思います。

「明治20年陰暦正月26日 教祖は、世界一れつのたすけを急ぐ親心から 子供の更なる成人を促して 現身をお隠しになりました。以来、教祖のお姿こそ拝することはできませんが、存命のまま元のやしきに留まって 私たちをお導きくださり、世界たすけのうえにお働きくだされています。」
パンフレット:教祖百四十年祭へ向かって ともに成人の歩みを より抜粋

今日、教祖のお姿を拝することはできません。ですから、教祖を身近に感じるということは、なかなか難しいことであると思われます。私自身も、先人・先輩の先生方に比べ、どれくらい教祖を身近に感じられているかといわれると、せいぜい半分、いや、もしかしたら2~3割程度かもしれません。

実際に教祖を身近に感じる時は、どんな時でしょうか?身上をおたすけいただいた時、においがけおたすけに出させて頂いて先回りをして頂いた時など、お道を信仰していますと、様々な体験やお話を通して教祖を感じられる場面があるかと思います。では、逆に身上をたすけて頂かないと教祖を感じられないのでしょうか?信仰を深めないと教祖を感じることが出来ないのでしょうか?私は日々の生活の中で、親神様のお働き、教祖を身近に感じることができるのではないかと思っています。

皆さん、時代劇の「水戸黄門」は、1度は見たことがあるかと思います。水戸黄門は水戸光圀が主人公で、光圀が隠居した時代のお話ですから、年代としては約1690年頃であります。そして、もう一つ有名な時代劇で「遠山の金さん」がありますが、これは遠山景元が勘定奉行となられた時代のお話ですから、1838年(天保9年)頃のお話であります。ですから、この2つのお話は約150年の時代の差がある事になります。しかし、2つの時代劇を見ていて、もしも「水戸黄門」の撮影を「遠山の金さん」の撮影セットで行っても違和感を覚える人は少ないのではないでしょうか。ということは、この時代の約150年で人々の生活様式が大きく変わっていないという事です。

しかし、教祖が現身をお隠しになった明治20年から137年経ちますが、この間の生活様式は大きく変化しました。明治20年の物語を、令和の時代に撮影されれば、皆さんが違和感を覚えるかと思います。現在では、飛行機が空を飛び遠く離れた地へ誰もが簡単に行き来でき、スマートフォンで世界の人と繋がることができ、テレビで様々な情報を得ることができます。冷暖房も完備され服も軽く機能性に優れたものが多く寒さ暑さをしのぐことができます。教祖が世界一れつのたすけを急ぐ親心から、子供の更なる成人を促して現身をお隠しになった、明治20年から大きく生活様式が変わってきたのです。もちろん一気に変わったわけではなく徐々に変わってきたのでありますから、便利になったことを感じにくいかもしれませんが、確実に変わってきています。これは偶然ではなく、教祖のお姿こそ拝することはできませんが、存命のまま元のやしきに留まって、私たちをお導きくださり、世界たすけのうえにお働きくだされている賜物であるかと思います。

また、教祖が月日のやしろとなられた天保9年の少し前、天保4年~7,8年頃まで江戸時代の3大飢饉の1つといわれている「天保の飢饉」が起きていました。この天保の飢饉による死者数は約20~30万人ともいわれており、当時の日本の人口は約3000万人ですから、100人に1人がお亡くなりになったと推定されています。さらに天保4年から5年間で日本の人口が約125万人減少しているといわれています。そして、現在の日本の人口は約1億2500万人であり、2019年に飢餓でお亡くなりになった方は約20人といわれています。2003年に飢餓でお亡くなりになった方は約90人といわれており、減少傾向にはありますが、現在の日本でも飢餓でお亡くなりになる方がおり残念な事であります。しかし、天保の飢饉の時代と比較して、人口は約4倍となっていますが、飢餓でお亡くなりになる方は圧倒的に減少しています。文明が発達したおかげで、人口が増加しても食料が不足しているという方が減少してきているわけであります。これも偶然なんかではなく、教祖が存命のままお働き下さっている賜物だと思います。

それ以外にも、日々様々な所で教祖を身近に感じる事はできるのであります。新型コロナウイルス感染症が世界的パンデミックとなった2020年に、皆が当たり前の事が当たり前では無いと思案したと思います。そして、新型コロナウイルスが少しずつ終息してきている今、さらに親神様のお働きに感謝して、そして教祖を身近に感じられるよう、我々が成人させて頂かなくてはならないのだと思います。

教祖140年祭の三年千日が今年からスタートして半年が経過しました。何もしなくても残りの年祭活動は過ぎていきますが、諭達第4号の最後の一文である、「この道にお引き寄せ頂く道の子一同が、教祖の年祭を節目として、世界たすけの歩みを一手一つに力強く推し進め、ご存命でお働き下さる教祖にご安心頂き、お喜び頂きたい。」とあります通り、やはり日々の親神様・教祖のお働きに感謝して通らせて頂くことが大切であると思います。

本日は、「教祖を身近に」感じられることについてお話をさせて頂きました。
ご清聴ありがとうございました。

講師:柴田正慶

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相談役:教会長 柴田正慶
 上級心理カウンセラー資格
 JADP認定メンタル心理カウンセラー®資格

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