親神様は、陽気暮らしを楽しみに、この世人間をお造り下され、御守護下さる元の神様、実の神様であります。

この親神様の十全なるご守護を十に分け、それぞれに神名を配して、お説き分け下さっています。

くにとこたちのみこと(国常立命)様

人間身の内の目うるおい、世界では水の守護の理

この世の初めに空間場を造られた男神様

方角:北(子)

天でのお姿:月

人間創造時の泥海の中でのお姿:1頭1尾の大龍

ほこり:「ほしい」
 努力を怠り十分な働きもしないで金銭を欲しがり、分不相応に良い物を着たがり、食べたがり、また何によらず、あるがうえにも欲しいという心。

妊娠1ヶ月目の理(眼)

 人間の身体の目の働きをはじめ、血液、髄液、リンパ液、消化液、涙、汗、尿、ホルモン、神経系統のご守護をして下さり、世界では水の潤いを与えて万物をお育て下さっています。

 人間は目で見分けをするので、何事もできるし楽しみも味わえます。物の黒白、曲直、遠近、長短がわかり、善悪の区別が出来るのも目のお陰です。陽気ぐらしにかかせないのが目の働きです。水は人間の身体にはなくてはならないもので、飲み水はもちろん、水があるから煮炊きも洗濯も掃除もできます。海山田畑に作物が育つのも、蒸気や電気などのエネルギーが供給されるのも、全て水の働きのお陰です。

 くにとこたちのみこと様の御心に適うのが水のような心。すなわち、いつも低いところに流れていく水のように、誰にでも頭を低くして通る謙虚で慎み深い心。どのような形にでも順応する水のように、神様の思し召しに逆らわず、周りの人の心に合わせて通る素直な心。水の潤いで人を潤わせる心。心荒ぶらせることなく水鏡のごとく澄み切って、たんのうする心。自らは汚れ役を担い、他を美しくする無比の心。人の役に立つのを喜ぶ心。月様の夜のお働きのごとくに、陰でつくす真実の働きであります。また、自らの因縁の見定めを先にする心。理の世界であることを重く受け止めて、理一筋に通ることが、くにとこたちのみこと様の御心にかなうのであります。

 反対に他の欠点ばかりを見て不足する心、他人の幸せをうらやむ心、神の理を立てずに自分の思いばかりを立てたがるのは、この神様の御心にかないません。何事も天の鏡に映ることを忘れて人目をくらまし、金銭をごまかし、信義・愛情を裏切ることが重なれば、この神様に残念な思いをさせることになります。

 月さまの御心にかなわぬ心遣いが現れて、眼病、低血圧症、貧血症、糖尿病、動脈硬化症、心臓病、神経症、精神病、水難の事故などになりますから、日頃からこの神様の御心に適う水の心を忘れずに、先案じせず神にもたれて通る態度を養い、何事も見て楽しみ、結構という理を味わう日々を過ごさせて頂くことが大切であります。

をもたりのみこと(面足命)様

人間身の内のぬくみ、世界では火の守護の理

この世の初めに時間を造られた女神様

方角:南(午)

天でのお姿:日

人間創造時の泥海の中でのお姿:12頭で3尾に剣がある大蛇
   ※12頭は12ケ月を表し、3尾の剣で割って四季が表れる。

ほこり:「おしい」
 心の働き、身の働きを惜しみ、税金や納めるべき物を出し惜しむ。また、世のため、人のための相応の務めを欠き、あるいは、借りた物を返すのを惜しんだり、嫌なことを人にさせて自分は楽をしたいという心。

妊娠2ヶ月目の理(血の塊)

 人間の身体では、体温を保つ働きをして下さり、世界では12ケ月12時の時間を司り、四季の変化に応じた気温をはじめ、全てのぬくみ、火に関わるご守護をして下さっています。

 人間の身体はぬくみが無くなれば単なる物体になる。しかし、熱があり過ぎても生命が危うくなる。をもたりのみこと様の程よいぬくみのご守護で生命が保たれるのであります。

 また、この世は太陽の光とエネルギーが無ければ成り立たず、生物の生育、活動はぬくみのご守護があってこそであります。昼は太陽の光、夜は電気の光で明るく暮らせるのも、この神様のお陰であります。更には煮炊きをすること、風呂を湧かすことをはじめとして、寒さの時には暖を取り、暑さの時には冷房が出来るのも、あるいは火加減一つで鉄や土を加工するのも、またテレビやラジオの電波が飛び交うのも、全ての熱源、エネルギーのお与えはこの神様のご守護であります。

 をもたりのみこと様の御心はぬくみの心。隔てなく照らす暖かき情愛の心。求めることなく尽くす一方、日々寸秒の休みもなく変わらぬ誠で働く心。家族・縁者の運命の土台をつくる伏せ込みをする心。与える一方の底なしの真実を尽くす心であります。

 反対に、出し惜しみ、骨惜しみ、負け惜しみ、尽くし惜しみの「おしい」の心はこの神様の御心にかないません。また、我が身可愛いの身びいきから、恩を仇でかえしたり、人を恨んだり、妬んだり、心の擦れ合いをするのは、この神様に残念な思いをおかけすることになります。

 をもたりのみこと様の御心にかなわぬ心遣いが現れて発熱する。また、心臓弁膜症、心臓肥大、動脈瘤、筋炎、白血病、胃酸過多、緑内障、脳腫瘍、脳溢血、高熱を伴う伝染病、さらには落雷や噴火、爆発や火事などの災害になりますから、人に恩を着せるむごい心を無くして、日々年々変わりなく、優しく暖かい心で通ることが肝要であります。

くにさづちのみこと(国狭槌命)様

人間身の内の女一の道具、皮つなぎ、世界では万つなぎの守護の理

方角:東南(巽)

天でのお姿:源助星

人間創造時の泥海の中でのお姿:亀

ほこり:「うらみ」
体面を傷つけた、望みを妨げた、人がどう言ったと自分の不徳を思わず、人を恨み根に持つような心。

妊娠3ヶ月目の理(筋、皮)

 人間の身体では、皮膚と皮下組織、内臓皮質、筋肉の働きと、女性の生殖器官の働きの守護をして下さり、世界では人と人との関係、すなわち縁談、家族、金銭関係、経済を司る守護をして下さる女神様。皮つなぎのご守護で包まれているから、人間をはじめとする、生き物の姿形・個体ができる。個が縁で結ばれて夫婦・家族ができる、家族と家族が繋がれて社会ができる。また、女一の道具の働きで子供が生まれ、親子・子孫のつなぎが出来る。世界の経済が繋がり、各々の衣食住が確保される。これ全て、くにさづちのみこと様のお働きであります。

 くにさづちのみこと様の御心は、踏ん張り強く、心を倒さず辛抱し、切れることなく繋ぎに繋いでいく心。傷も綻びも繕い納めていく心。亀のように低い姿勢で、頭を低くして通る心であります。

 この神様の御心にかなうのが、「たんのう」と「つなぎ」そして「お尽くし」であります。慎みの心を持ち、不足の心を無くし、日々の与えを喜ぶのがたんのう。そのお与えへの報恩の心をお供えするのがおつなぎ。いんねん切り替えと徳積みの上から、おぢば・教会の御用の上に、身を削って捧げ切るのがお尽くしであります。

 こうまん心から突っ張り偉ぶる心、つなぎの心を欠いて他人の心を傷つけるむごい心、人の間違いを根にもつ恨む心は、この神様の御心にかないません。

 「たんのう」を忘れ、身惜しみをして報恩の道を閉ざしますと、湿疹、炎症、切り傷、火傷、潰瘍、骨肉腫などに現れ、女の道具の使い方の誤りは、子宮など生殖器の障りになりますから、ならんと言えば「はい」、いかんと言えば「はい」と言うて、切れるところを繋ぐ態度、物金への執着を無くし、報恩のつなぎ・尽くしに徹する態度が肝要であります。

月よみのみこと(月読命)様

人間身の内の男一の道具、骨つっぱり、世界では万つっぱりの守護の理

方角:西北(乾)

天でのお姿:破軍星(北斗七星の剣先星:一番端の星)

人間創造時の泥海の中でのお姿:鯱

ほこり:「はらだち」
人が悪いことを言った、意に反することをしたと腹を立てる。理を立てず、我を通し、相手の言い分に耳を貸そうとしないで腹を立てるような心。

妊娠4ヶ月目の理(骨)

 人間の身体では骨格器官、関節、靭帯、筋、男の生殖器の守護をして下さり、世界では、草木をはじめ地上に自ら立っているもの全てを支えて下さる男神様。

 人間が立つこと座ること、寝ること起きること、関節の折かがみで思うように身体がまわり、力を出して支えることができる。また、男一の道具も突っ張れる。草木が伸びるのも、建造物がそびえ立つのも、月よみのみこと様のつっぱりのご守護であります。

 月よみのみこと様の御心は、勢いよくつっぱる心。何事も率先して立ち働き、他人を手伝い、他人を負うて通る心。「一に勢い」で通る心であります。

 この神様の御心にかなうのが、理につっぱる運びをする心。また逆に理屈、強情、欲の心でつっぱる事、自分の顔が立たんと腹を立てること、怠け心で骨惜しみをすることは、この神様の御心にかないません。
お与え頂く御用をつっぱり返したり、ひのきんをしても不足心でしぶしぶするのであれば、関節炎、カリエス、骨膜炎、骨折、脱臼、捻挫、出物、腫物、癌などの障りとなります。神様の御用、教会の仕事は一身に引き受けて、理を立て切って働く事が肝要であります。

くもよみのみこと(雲読命)様

人間身の内の飲み食い出入り、世界では水気上げ下げの守護の理

方角:東(卯)

天でのお姿:暁の明星

人間創造時の泥海の中でのお姿:鰻

ほこり:「かわいい」
自分さえ良ければ人はどうでもよい。我が子への愛に引かされて食べ物、着る物の好き嫌いを言わせ、仕込むべきことも仕込まず、間違ったことも注意しないで、気ままにさせておくという心。また、自分のために他人を悪く言うのもほこり。

妊娠5ヶ月目の理(飲み食い出入りの道具)

 人間の身体の上の口から下の口まで、消化吸収と排泄、消化器、泌尿器、循環器一切を司どり、世界では水および水蒸気の循環に関わる守護をなし下さる女神様。

 地球に命が存在できるのは、世界の水の循環があればこそ。飲み食い出入り、血液の巡りも皆水の循環。空からの雨が山から下ったり、地下から湧き出て、飲み水や田畑の潤いとなる。作物が育つのも、煮炊きが出来るのも、汚れ物が洗えるのも水の循環のおかげであります。さらには、この神様のお働きによって、エネルギーの太陽からの吸収と、廃熱の宇宙への放出が出来るので、地球の気温が保たれるのであります。

 くもよみのみこと様の御心は、自由闊達で、お礼やお願い、またお詫びも精一杯にさせてもらう、悪びれぬ心。出入りの順序を間違えずに出す心であります。

 この神様の御心にかなうのが、何事も差し上げてからお下げを頂く、元へ尽くすという態度。出すことを喜びとする心。報恩、感謝、親孝行の実践であります。

 食べ物、金銭、財産の先案じと溜め込み、また特に天候への不足はこの神様の御心にかなわず、食べるに食べられず、出すに出されず、食べても身につかずという、胃腸などの消化器、膀胱、肛門、尿道などの排泄、泌尿器の障り、あるいは流産や早産になります。天からの与えを重く受け止め、素直に喜んで、我が身かわいいの心を改めて、出すべきものはすっきりと差し上げること、また、日々暁の明星を拝めるような朝起きをして通ることが肝要であります。

かしこねのみこと(惶根命)様

人間身の内の息吹き分け、世界では風の守護の理

方角:西南(坤)

天でのお姿:坤の方角に集まる星(十二星)

人間創造時の泥海の中でのお姿:鰈

ほこり:「にくい」
人の助言や忠告をかえって悪く取って、その人を憎む。また、嫁姑など身内同士の憎み合い。さらには、人の陰口を言ってそしり、笑い、あるいは罪を憎まず人を憎むという心。

妊娠6ヶ月目の理(耳、鼻、息の吹き分け) ※ここで「をびやゆるし」を頂ける。

 人間の身体の呼吸器一切、音声、言語、聴覚機能を司どり、世界では大気の対流、気候の変化、また人間同士のコミュニケーションを司どる男神様。

 人間の呼吸が出来るのは、喉で食べ物と空気の出入りが分けられるからであり、また、言葉が使えるのも、耳が聞こえるのも、匂いがかぎ分けられるのも、この神様のお働きであります。風の働きで気温が変化し、対流が地球の温度を適度に保つ。雨雲も風によって海から陸に運ばれて恵みの雨をもたらす。空中を鳥や飛行機が飛べるのも、屋内で冷房暖房の風にあたれるのも、皆、かしこねのみこと様のご守護であります。

 かしこねのみこと様の御心は、良き物は身に付け、悪しき物は身に付けない、使い分けを間違えない心。自らを他人の下に置いて、人の分け隔て差別をせぬ心であります。

 この神様の御心にかなうのが、風を吹かさず息をかける、すなわち、言葉で他人の心を勇ませる。聞くべきところ、言うべきところを間違えぬようにして、心腐らぬよう腐らさぬよう、息一つ言葉一つを使い分ける態度であります。

 強情、理屈の心より言葉で強く人を責めたり、人の言葉尻をとらえて揚げ足を取ったり、人の忠告を逆恨みして、我が心を腐らしたり、喜びの心少なく、愚痴多く通るのはこの神様の御心にかなわず、口、耳、鼻孔、咽喉、気管支、肺などの障りになります。

 暑さ寒さの不足を言わぬよう、強い言葉を出さぬよう、息一筋のご恩を忘れぬよう、味わいの良い食べよい言葉を使わせて頂くことが肝要であります。

たいしょく天のみこと(大食天命)様

出産の時、親と子の胎縁を切り出直しのとき息を引きとる世話。世界では切ること一切の守護の理

方角:東南(艮)

天でのお姿:艮に集まる星

人間創造時の泥海の中でのお姿:ふぐ

ほこり:「よく」
人より多く身につけたい、取れるだけ取りたいという心。数量をごまかし、人を欺だまして利をかすめ、あるいは盗み、取り込むなど、何によらず他人の物をただ我が身につけるのは強欲。また、色情に溺れるのは色欲。

妊娠7ヶ月目の理(腸や尻の穴の道)

 人間の生き死に、縁切り、口中の歯、指先の爪、体内の免疫性、泌尿器や内分泌の代謝機能を司どり、世界では地殻変動や地震を司どる女神様。

 出産と同時に胎縁が切れるからこの世の者になれる。出直しの時に息が切れるから、この世と別れられる。歯や爪で引き裂き噛み分けて、食物の命を人の生命に切り替えて栄養とし、老廃物を排出して、代謝するので健康が保たれる。また、不純物が体内に入るのを拒否する免疫作用が身を守るのであります。また、はさみ、包丁、ナイフ、鋸などの切れ物道具一切の守護、大地の変動で山や平野が出来るのも、たいしょく天のみこと様のご守護であります。

 たいしょく天のみこと様の御心は、万事周到に準備して切る、そうでなければ切ることはしないという心。その中、未練、執着、我欲の思いは潔く断ち切る心であります。

 この神様の御心にかなうのが、理を立て切り、尽くし切る心。旬を外さず、決断を遅らさぬ心であります。

 神の理を立てず、親の理をつぶして切り口上、子供は我が力で産むという思い上がりは難産になり、善悪の噛分けをせず、自らに甘いもののみを受け入れ、周りに合す心を忘れると、歯の障り、徳分を超えた物の取り込みが爪の悩みとなります。公使の区別をつけぬ優柔不断の心が腎臓病、尿毒症などを患いとなり、また、取り込みの心、我が身のみを守る心が嵩じて、他人に死んでも死にきれない思いをさせたりすると、自らの出直しの時に息が切れずに苦しみぬくことになります。

 たとえ災難に出会っても、その時の一瞬の決断が大難を小難、小難を無難にして頂けるように、常日頃から出すべき物は思い切りよく出し、慈善、救援には惜しまずに施していく。雇い主は雇用者の首を切らぬよう。従業員は得意先を切らぬよう。家族、親族、血縁、地縁の関係を自ら切ることの無いようにする。しかし、悪いんねんにまみれた物金への執着はきっぱりと断ち切って、白いんねんへの切り替えの道を通ることが肝要であります。

をふとのべのみこと(大戸辺命)様

出産の時、親の胎内から子を引き出す世話、世界では引き出し一切の守護の理

方角:西(酉)

天でのお姿:宵の明星

人間創造時の泥海の中でのお姿:くろぐつな(黒蛇)

ほこり:「こうまん」
力もないのに自惚れ、威張り、富や地位をかさに着て人を見下し、踏みつけにする。また、頭の良いのを鼻にかけて人を侮り、人の欠点を探す、あるいは知らないことを知ったふりをするような心。

妊娠8ヶ月目の理

 人間のお産、世界ではあらゆるものの出生、発芽、生育、また、技術、技量を司どる男神様。

 お産の時は、この神様のご守護で引き出され、たいしょく天のみこと様が胎縁を切って下さり、くにさづちのみこと様が息をつないで下さる。体力、知力を引き出して下さることや、社会で立身出世をさせて下さること、また、世界で万物が種から芽をふく力を下さることも、皆、をふとのべのみこと様のご守護であります。

 をふとのべのみこと様の御心は、引き出す上には身は千切れてもと頑張る心。玄人と言われるまでの技術、技量を身に付けて働く心、物の値打ち、人の値打ちを引き出す心であります。

 この神様の御心にかなうのが、物については結構という理を味わうこと、人については人を誉め、人を立て、人を育てる態度。

 その逆に、物の与えを不足したり浪費したり、人の欠点を言い立て、人の値打ちを下げ貶める態度はこの神様の御心にかなわず、難産、発育不全、精神薄弱、虚弱体質、脱毛症、内分泌系の障りにつながります。廃るものを活かし、幼きものを育てる上で、自らが玄人にならせてもらう努力をし、人だすけ、子育てに励むことが肝要であります。

いざなぎのみこと(伊耶那岐命)様

男雛形、種の理

方角:中央(南向き上)

天でのお姿:七夕(牽牛星)

人間創造時の泥海の中でのお姿:うお(人間の顔をして、鱗がなく肌がきれいで、心がまっすぐな岐魚、人魚ともいう)

妊娠9ヶ月目の理

 人間をお初め下された時の男雛形、種の理。人間の子種の守護、世界では種物一切、子種、物種を司る男神様。

 人間をはじめ動物も植物も種があってこそ子孫が続く。代々種に還って生まれかわるから品種改善、成人が進むのであります。

 いざなぎのみこと様の御心は、脇目もふらず真一文字に向こうへと進んでゆく一筋の心。素直正直の心、理の種を蒔くつとめ一条の心であります。

 この神様の御心にかなうのが、苦労はたのしみの種と、なんでもどうでもの精神で、理の種をまく、つとめ一条の心であります。

 人間の道を先に立てて神の道を潰す心、二筋三筋心はこの神様の御心にかなわず、無精子症などの障りになり家系が途絶えることになります。世界では資金が続かず会社が潰れるなどの事情になりますから、一筋心に神に凭れて、神の田地に種をまくことが肝要であります。

いざなみのみこと(伊耶那美命)様

女雛形、苗代の理

方角:中央(北向き下)

天でのお姿:七夕(織姫)

人間創造時の泥海の中でのお姿:み(白蛇、人間の顔をして、鱗がなく人間の肌)

 人間をお初め下された時の女雛形、苗代の理。人間女子の子宮、月のものと受胎の守護。世界では、田地苗代もの一切を司る女神様。

 子供が母親の胎内に宿って成長できるのも、植物が地に根を張り育つのも、皆、いざなみのみこと様のご守護であります。

 いざなみのみこと様の御心は、種を護って根を下ろす心、命がけで子供を産む真実心、子供かわいい慈悲の心であります。

 この神様の御心にかなうのが、苦労を厭わぬたすけ一条の心。種を腐らぬよう、芽を出し根が付くよう育てる心であります。

 その場限りの真実・うそとついしょう、また、親の不足、子の不足、堕胎・中絶はこの神様の御心にかなわず、不妊症、つわりや流産となって現れます。また、会社・職場での人間関係のもつれや家庭不和、失職や家庭崩壊につながりかねませんから、清濁ともに引き受けて、広く大きな心で徳積をすることが肝要であります。