2022年8月 月次祭講話要約「理が回る」

只今、私は詰所にて教養掛をつとめさせて頂いております。おぢばの夏はとても暑く、少々ばて気味な感じでもありますが、精一杯つとめさせて頂いております。この夏休みの間は、子供ひのきしんという行事がおぢばで開催されています。以前の子供おぢば帰りと比較しますと、規模は小さいですが、皆ひのきしんに参加するため全国各地から子供さん方が帰ってきており、昨年、一昨年前に比べますと、天理の街にも活気が戻ってきています。また、土日には鼓笛の御供演奏もあり、暑い中子供たちが皆喜んで元気いっぱい演奏やポンポンをしている姿を見ていると、本当に涙が自然に出てきて心から応援させて頂こうという気になります。

さて、本日は「理が回る」ということについてお話させて頂きます。

「理が回る」というお言葉が出てくるおさしづは29件、さらに「理が回(りたる など)」を合わせると33件あります。この「理が回る」とお諭し下さるおさしづで、一番多いのは身上の伺いについて、「案じれば案じる理が回る(M24.6.3)」というニュアンスのお言葉です。

人間誰しも身上となれば風邪などの小さな障りでも、大丈夫かなと案じない人はいないと思います。家族の病に対しても案じる事は大いにあります。また、それが小さな我が子であればなおさらの事であります。そして信仰者であれば、「これだけ尽くしているのに」「悪い事はしていないのに」なぜこんな病気になるのか?と思う事も少なくないのかと思われます。

「理が回る」というお言葉があるおさしづの中に「難儀さそう不自由さそうという理は無いで(M28.12.1)」とのお言葉があります通り、お見せいただいた身上や事情などは、親神様が難儀させようとか、不自由をさせようということは思っていないという事です。では、なぜ身上や事情などをお見せ頂くのか?ということですが、これは明治25年1月13日のおさしづに「善い事すれば善い理が回る、悪しきは悪しきの理が回る。」とあります。つまり、自分では気づき難い「いんねん」や、知らず知らずに積んでしまった些細な「ほこり」が心(魂)に刻まれて心が曇っていまうため、その「いんねん」を納消し、「ほこり」を払い心の曇りをとって心を綺麗にするために、身上や事情などとしてお見せて頂いているということかと思います。

そして前の話に戻りますが、この身上に対して「案じれば案じる理が回る」ということですし、身上をお見せいただいた事に不足をすれば不足の理が回るのだと思います。

明治24年9月20日の「理が回る」というお言葉があるおさしづの中に「いんねんの為す事見て、成程と思えば、前生さんげという。」というお言葉があります。身上や事情は「いんねん」を自覚して、心の「ほこり」を払い、「ほこり」を積まないような生き方を心がけるきっかけを頂いたと思い、成程と理解すれば、「いんねん」や「ほこり」は懴悔されるのかと思います。逆に、身上や事情に対して、案じたり不足をしたりすると、「いんねん」の納消は出来ず、「ほこり」も払えず、懴悔ができず心が曇ったままになってしまい、やがてまた、同じ身上や事情をお見せ頂くことになるのかと思います。

「理が回る」。テレビに映像が映し出される事、ラジオや電話の通話、インターネット、LINEなどを通してのメールや写真の送付などなど、我々は既に目に見えない世界に沢山の情報が飛び交っている事を実感しています。皆さんが携帯電話からメールなどを送信すれば、それを相手の携帯電話で受信できるわけです。それと同じで、この世は見えている世界と見えない世界があり、人間の「考える心」、「思い」が見えない世界を電波と同じように飛び交い「理が回り」、見える世界に影響を与えるということかと思います。

「めんどくさい」と思えば「めんどくさい」理が回り、「うるさい」、「むかつく」、「はらたつ」などなど、この様な負の感情は、電波の様に飛び交って他人を傷つけたり、自分の身上、事情となって還ってきます。逆に「楽しい」、「嬉しい」、「ありがたい」など良い感情も電波の様に飛び交って、他人に力を与えたり、自分にとっても進むべき良い道ができてくるのだと思います。

ですから、普段から「めんどくさい」、「うるさい」、「むかつく」、「はらたつ」など悪しき心遣いをするのではなく、「楽しい」、「嬉しい」、「ありがたい」など他人も楽しく、嬉しくなる事を言うことはもちろん、その様な心遣いで通らせて頂く事が、親神様、教祖がお望み下さる「陽気ぐらし」へつながる事だと、私は信じております。

皆さんが、その様な良い思いで過ごすことが出来れば、今起こっている世界での戦争なども起こらないのだと思います。

本日は「理が回る」ということについてお話させて頂きました。

ありがとうございました。

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