2023年9月月次祭講話要約「願いは無災害」

只今は9月の月次祭ならびに秋季霊祭を無事つとめ終えさせて頂きました。
御参拝下さった皆様、誠にありがとうございました。

 昨年の立教185年、天理教災救隊は結成50周年を迎えました。その記念の際のポスターデザインのフレーズは「願いは無災害」というお言葉でした。災救隊は被害が発生した際に、各地で結成され出動して、各地の復興などに尽力しますが、一番の願いは、その災害自体が起こらない事であります。その無災害のご守護を頂くために、我々信仰者が考えなくてはならない事は何か、私の思う事を話させて頂きます。

 今年の夏は北海道も暑く、6月から30℃以上の真夏日が30日、35℃以上の猛暑日が2日もありました。世界の平均気温も年々上昇しているという報告ですが、CO2の排出量は、日本は2013年をピークに減少傾向にありますが、世界全体では上昇しています。特に、中国の排出量が年々上昇しており、その上昇が世界全体のCO2排出量の上昇になっているようです。

旭川では、9月になり暑い日も比較的減り、30℃を超す真夏日は無く、日中も過ごしやすい日になってまいりました。逆に旭川の冬は日本で一番寒いといっても過言でないくらい厳しい寒さとなりますが、夏は大雨も少なく洪水になることもなく、台風もほとんど直撃することはありません。また、地震も少なく恵まれた地域であると思います。

 今、日本や世界では様々な被害が毎日ニュースで報道されています。最近の事であれば、台風13号による千葉や福島などの被害、3日前にも北海道で大雨となり札幌や小樽などでは相当な被害が出たと聞いています。また、地震では先日モロッコで大規模な地震があり2800人以上もの方がお亡くなりになり、30万人の人が被災したと報道があり、さらに被害は拡大すると予想されています。また、今年、2月に発生したトルコ・シリアの地震では5万6千人もの人がお亡くなりになる大地震が発生しています。そして、ロシアとウクライナでは未だに戦争が続いており、国民はミサイルなどがいつ飛んでくるかわからない恐怖の中、生活をしています。

 おふでさき第8号52のお歌に
  かみなりもぢしんをふかぜ水つきも
  これわ月日のざねんりいふく

 とあり、本日の祭文で奏上させて頂いた通り、「自然災害や異常気象 更には戦争など お見せ頂く様々な出来事は、親神様の手引き意見と深く思案し 教祖のひながたを拠り所に 世界救けの道を弛みなく一手一つに歩ませて頂く」ことが大切かと思います。
 まずは、この旭川の地で災害も少なく、毎日安全に暮らさせて頂いていることに感謝申し上げる事はもちろん、各地の災害が、大難が小難に、小難が無難にさせて頂くご守護をいただかなくてはならないかと思います。その一つとして、「ひのきしん」をさせて頂き、その地に伏せこみをさせて頂くことが大切だと思います。

 北海道でも有珠山が約20~30年周期で噴火が発生しています1977~1978年に噴火が発生した際には、近郊では相当の被害がでています。その際に、北海道教区より災救隊が結成され、復興に向けて災救隊の皆さんが「ひのきしん」に励まれたと聞いております。そして、32年後の2000年にも噴火が起こりましたが、この時は、前回の噴火よりも大規模な噴火が起こるとの予想であったようですが、実際は1977年の噴火よりも小規模で、また4日前より噴火の前兆があり住民が皆避難できており、死者は0であったそうです。これは、世間一般で言えば予想が良い方に外れたということでしょうが、やはり我々信仰者は、その地で我々が誠真実の心で復興にあたり、伏せこんだおかげで、大難を小難にして頂いたと思うのです。 我々信仰者が「かしもの・かりものの理」を良く了解し、各地で「ひのきしん」に励み、「今さえ良くば、我さえ良くば」という考えではなく、互い立て合い扶け合い、親神様にお喜んで頂ける姿をお見せすることが、大難を小難、小難を無難に、「無災害」のご守護を頂けることに繋がるのだと思います。

ご清聴ありがとうございました。

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相談者:教会長
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