講師:柴田正慶(5代会長) 只…
2023年4月月次祭講話要約「人が勇めば神も勇む」
只今は4月の月次祭を無事つとめ終えさせて頂きました。御参拝下さった皆様、誠にありがとうございました。
本日は、「人が勇めば神も勇む」というお言葉についてお話させて頂きます。
この「神も勇む」というお言葉は、「おさしづ」の中で4回出てきますが、いずれの「おさしづ」でも、我々人の心が勇めば、神も勇むと諭されています。では、この「勇む」とは、どの様な状態を勇むというのでしょうか?
「勇む」を辞書で引きますと、「心が奮いたつ。勇気が沸き起こる。はりきる。」とあります。今年からスタートしました、教祖140年祭に向けた三年千日を勇んで通らせていただきましょう!という「勇んで通る」とは、心を奮い立たせ、はりきって通るという意味があるのかと思います。現在Twitterを見ていますと、皆さん其々、ご自身の立場で出来る事に勇んで通っていることが伺え、私自身も「頑張らないと」という気持ちにさせて頂いています。ある方は毎日の路傍講演や神名流し、またある方はカウンセリングや子ども食堂などなど、本当に素晴らしい活動をされております。
しかし前述した活動などは僕には私には難しいという方も少なく無いかと思います。私自身も色々と頑張っているつもりではありますが、本当にこれが今の自分の精一杯なのか?と自問自答する毎日であります。
今月、この話をするにあたり、「勇む」という言葉を辞書で調べると、先ほどとは別の「勇む」がありました。それは私にとっては目から鱗の意味で、これなら私にも出来る!と思え心が少し軽くなりましたので紹介させて頂きます。「勇む」の2つ目の意味は「励ます。元気づける。」、3つ目の意味は「慰める。慰す。」という意味です。この「慰」という漢字には「①心を安らか・穏やかにさせる、②心を落ち着かせる、③弱い立場にある人などに対して相手の気持ちを考えながら親切に接する、④苦労や努力に感謝する。という意味があります。
教祖140年祭に向けた三年千日の通り方は、真柱様よりご発布された諭達を基に皆の心が一つ、すなわち同じ方向を向いていれば、それぞれ立場や性格などもありますから、様々な通り方があっても良いのかと思っております。「勇む」の意味である「励ます。元気づける。」「慰める。慰す。」という言葉を見て、私が最初に頭に浮かんだ言葉は、稿本天理教教祖伝逸話篇100「人を救けるのやで」にあります、「あんたの救かったことを、人さんに真剣に話さして頂くのやで。」という教祖のお言葉です。自分自身が助けて頂いた事を、他人にお話しさせて頂くことは、その人にとって励ましになったり、慰めになったりするのではないかと思います。その「勇んだ心」を親神様が受け取ってくれたならば、親神様も勇んで下さりその人の助かりの道が開けるのではないかと思います。
また、「神も勇む」というお言葉がある「おさしづ」に「諭した時だけは良い。日が経てば皆めん々の心の理がどんならん。小さい事のように思うなよ。こんな事という理は大きな理や。」(M23.6.17)とあります。ですから、お話を聴いた最初はなるほどと思っていても、日が経つと自分の都合の良いように受け取り方を変えてみたりと、皆の心が勇めなくなったり、不足したりするという事です。この三年千日も最初は「勇んで通ろう!」と思っていても、少しずつ最初の心とは違ってくるという事もあるかと思います。もちろん人間ですから、良い日もあれば悪い日もあり、心が勇めない日は誰にでも必ずあると思います。正直なところ私自身もあります。しかし、本日お話させて頂いた通り、人それぞれ立場、性格、年代や地域などによって、それぞの「勇み方」があるかと思います。おさづけを拝戴した際に頂戴する「おかきさげ」にも「難しい事は一つも言わん。どうせこうせこれは言わん、これは言えん。」という言葉がありますように、他人から指図されたり、誰かの真似をするものではなく、それぞれの立場、性格、年代などを考慮した自分自身の考え、または皆で談じ合って納得して皆が同じ方向を向いて通れば良いのかと思います。一言、「教会に一緒に参拝に行きましょう」という声掛けも立派な「勇み」だと思います。またそれは、立場上その人にしか出来ない声掛けかもしれません。本日のお話を聴いて、是非、ご自身の「勇み」を見つけて頂ければと思います。
本日は「人が勇めば神も勇む」というお言葉についてお話させて頂きました。
残りの三年千日を、心を奮い立たせ、はりきって通る「勇み」もあれば、他人を励ましたり、元気づけたりする「勇み」、そして他人の心を穏やかにさせ、相手の気持ちを考えながら親切に接する「勇み」など、自分自身の立場で出来る「勇み」で通らせて頂き、親神様に勇んで頂けるよう、お通り頂ければ幸いです。
ご清聴ありがとうございました。
夫婦や家族、職場の人間関係、子育てや病気など、誰かに聞いてもらいたいけど、身近な人には打ち明けられない。そんなお悩みを聞かせて下さい。
相談は無料です。
相談役:教会長 柴田正慶
上級心理カウンセラー資格
JADP認定メンタル心理カウンセラー®資格
なるほど、勇むにはそのような意味もあると初めて知りました。ありがとうございました。
私は「ビ・スケット。❨微・助っ人❩」という言葉を聞いたので、そちらで神殿講話しました。
小野崎先生
いつもありがとうございます。
勇むの意味は、今回私も初めて知りました。
ビ・スケット 良いですね!
当教会も教会に足を運んでくださる方の平均年齢が88歳で、ご高齢な方が多いですので、張り切って「エイエイ!オー」という感じではありませんので、その年代の方がどうしたら勇めるか考えており、たどり着いたお話でした。
また、宜しくお願い致します。