2021年12月 月次祭講話要約 ~一代の理に悔しいと思うやない!魂は生き通し~

講師:柴田正慶(5代会長)

 只今は12月の月次祭を結構につとめ終えさせて頂きました。ありがとうございました。

 今月12月号の「みちのとも」に掲載されている「おさしづ」を拝読させて頂きます。

 この「おさしづ」に「一代の理に悔しいと思うやない。」とありますが、これを心に納める事はなかなか難しい事であるかと思います。といいますのは、我々は前世の記憶がないからであります。しかし、これも親神様の深い思惑があるのだと思います。もし、前世の記憶があったら、恨んでいる人を探したり、忘れて欲しい恥ずかしい事などを他人が覚えていたりと、不都合な事の方が多いように思います。

 人間は出直すと舞台の幕が閉じたようになり、その幕の向こう側、つまりは前世が見えなくなると言われています。そして、魂は生まれかわるまで親神様の懐に抱かれて、生まれかわれる機会を待っているのだと言います。ですから、親神様からすれば、人間創造時からその人の魂は1つで、ずっと繋がっている“線”であり、この世界で行った事は、悪い事も良い事も受け継がれ、次の身体をお借りした際にも、その行いに対する「いんねん」が表れてくるということであります。

 「一代の理に悔しいと思うやない。」とは、今、我々がこの世界に生を受け生きていると、生まれてから出直すまでの一生分の“点”でしか物事が見えないかもしれないけど、そうではないのだよ!という事を教えて下さっているのだと思います。つまりは「かしものかりものの理」を教えて頂いていることと同義かと思います。

 また、今月のいきいき通信にある「目に見えない未来を信じて努力する先に大きな喜びが」というお話があります。私たちは明日の朝も目が覚め自由に体を動かせる事を信じて眠りにつきます。しかし、この働きは親神様がたえず休まず心臓や肺などを動かして下さっているからであります。

 「そんなに言うなら、ここに親神様を連れてこい!」などといわれる方もいるかもしれませんが、親神様は居るといればいますが、いないと言えばいません。というのも、我々が想像する存在とは全く別次元におられ、我々の目には見えないので、いないと言えばいません。心臓や肺を全世界人類全ての人に同時に常にお働き下さっているという事は、そういう別次元だということであります。

 逆に、これが我々と同じように体があり、目に見える存在であったならば、全人類同時にお働きして頂く事は、不可能な訳であります。例えば、今現在の世界の人口78億7500万人、一人一人に「今から1秒間息をして良いよ!」と親神様が78億7500万人全てを回って、次に自分の番が来るには、どれくらい待てば良いでしょうか…? 計算しましたが、約240年待たないといけません。人類が滅んでしまいますね。

 つまりは、1分1秒、親神様がお働きを止めると人間は生きることができないという事です。ですから、感謝の心で朝を迎えさせて頂き、今の人生が次の人生の理に繋がり結構にお通り頂けるという事を信じて、日々感謝して、そのご恩に報いることが大切かと思います。そのご恩に報いることとは、本日の祭文にも奏上させて頂いた通り、さづけの理を戴き、人を扶ける事かと思います。そうしますと、一層ご守護を頂き、毎日を喜び勇んでお通り頂けるのではないかと思います。

 来年の心定めは、例年12月ですが、本年は11月にさせて頂きました。当教会からも是非、今お話した「さづけの理」を拝戴できる方をご守護頂けるように、一段と心を引き締めて努めて参りたいと思います。皆様方も来年に向けて、何か一つ心定めをして頂き、毎日勇んでお通り頂ければと思います。

 本日はありがとうございました。

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相談者:教会長
メンタル心理カウンセラー資格受講修了 検定試験受験予定
上級心理カウンセラー資格 受講中

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