2021年7月 月次祭講話要約 ~「こういう因縁があるから、こうなってきたんだ!」というのは良くない!?成人に応じたお諭しを!~

講師:柴田正慶(5代会長)

只今は立教184年7月の月次祭を無事勤め終えさせて頂きました。どうも、ありがとうございました。

少々お時間を頂戴してお話しお取次ぎさせて頂きたいと思います。

どうぞ宜しくお願い致します。

 新型コロナウイルス感染症拡大は未だに終息の兆しが見えない状況であり、東京では4回目の緊急事態宣言が今週から発令されています。そのような中で、飲食店をはじめ、それ以外の分野で働く人たち、会社などもまだまだ、通常の営業が出来ない状況です。大変な時期が昨年から続き、2020年の飲食店の倒産数は過去最多で780件にもなったとの事です。また、その様な大変な時期でも、時短営業などを強いられ、ますます、倒産する飲食店が増える見込みであります。

 その様な中、先日、西村大臣の発言が波紋を呼んでいます。どのような発言であったかというと、「休業要請などに応じない飲食店に金融機関から働きかけてもらう」とう趣旨の発言です。銀行などの金融機関からすると、この状況で自粛警官を銀行にすれという事か?圧力通達だ!と批判を受けています。

 ただ、この背景を考えますと、西村大臣がこのような発言をすることは、秘書や周りの官僚方も知らない事はないはずなのです。最近では官僚の失言による謝罪が多いですが、私が考えるに「失敗して痛い目をみればいい」と思っている人がいるのではないか?という事です。それで助言をしなかったり、助けをしない人がいる、お互いがそのような考えで、足の引っ張り合いをしているのではないかと考えます。

 私は病院で働いていましたが、ある人が嫌いな先生に対して、「あいつ手術を失敗して一回痛い目をみれば良い」といった人がいるんですね。その先生に恨みがあっての発言でしょうが、手術を失敗された患者さんの事を全く考えていない発言なんですね。これは、はっきり言って医療従事者のプロとして失格な発言です。先ほどの西村大臣の話しも「失敗して痛い目にあえばいい」というのは、国民の事を全く考えていない、政治家としてのプロとして失格な考えです。やはり親神様に教えて頂いている通り、皆が互いにたてあい助け合ってお連れ通り頂かないといけないと考えます。

 宗教でも同じで、人に恨みをもち「あいつにばちが当たれば良い!困ればいい!」とか「そんな事をしてるから、こんな因縁が出てくるんだ!」という事は、前の2つの事と何ら変わらない同じことで、厳しい言い方をしますが、宣教者としてのプロとしては失格だと私は考えています。

 宣教者としては、その人のマイナスの因縁が切れるように、不足させないように、教え導き、互いにたてあい助け合っていかなくてはならないのだと思っています。しかしながら厳しいお諭しをしなくてはならない状況という事もあるかと思いますが、それは相手の成人に応じた対応が必要かと思います。

 5月の月次祭でもお話ししましたが、教義を身上や事情に苦しむ方に突き付けて、相手に「こんなことしてるから こうなるんだ!」とか「こういう因縁があるから こうなってきたんだ!」などという方を多く見てきましたが、やはりそうではなく、各自自らが進んでこの道を歩める様に導かないといけないのだと思っています。相手を不足させてしまえば、その人の心はいつかは「いずんで」、やがてはお道から離れ、結果として一生の人生で因縁納消を果たせず終わってしまうという、お扶けをしている宣教者として、また親神様から見ても非常に残念な事になりかねません。親神様もそんなことは、望んでないはずです。それは、今までの話しからお分かりいただける通り、その人だけの責任ではないという事であります。

 私自身もそうですが、そこをしっかりと思案して、これからこの道を通らないといけないのだと思っています。ただ、間違いは誰にでもあります。また、それを政治家でも医療従事者でも宣教者でも、間違いを正して反省して次につなげれば、良いのかと思っています。その心の切り替えが大切なのかと思わせて頂きます。

お悩み相談を受け付けています

夫婦や家族、職場の人間関係、子育てや病気など、誰かに聞いてもらいたいけど、身近な人には打ち明けられない。そんなお悩みを聞かせて下さい。
相談は無料です。

相談者:教会長
メンタル心理カウンセラー資格受講修了 検定試験受験予定
上級心理カウンセラー資格 受講中

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です