2026年9月月次祭講話「アサヒビールの先人の碑」

 立教189年9月 月次祭講話 要旨 講師:柴田正慶

 本日は、皆さまとともに、9月の月次祭ならびに霊祭をつとめさせていただけましたことを、心から嬉しく思います。ご参拝くださいました皆さまに、心より感謝申し上げます。

本日は霊祭もございましたので、お話は手短にさせていただきます。

 今月2日、北海道教区において、合祀・慰霊祭が執り行われました。私も司会者として参加させていただきましたが、その中で、教区長先生より「アサヒビールの先人の碑」についてのお話があり、私も調べてまいりました。

 皆さんも、ビール会社のアサヒをご存じかと思います。そのアサヒビールが、「夕日ビール」と揶揄されるほど低迷していた時代、1986年、社長に就任したのが、樋口廣太郎氏です。樋口氏自身も就任当時について「創業以来最悪の状況だった」と振り返っています。

 ある時、樋口氏が飛行機でキリンビールの幹部と一緒になった際、「キリンとアサヒでは、何が違うのでしょうか」と相談したそうです。すると、キリンの幹部の方から、「キリンとアサヒさんが行っていることは、同じだと思います。しかし、一点違うとすれば、キリンでは高野山に、会社の先輩や物故者を祀る供養塔を建てています」という話を聞きました。

 樋口氏はその話に感銘を受け、「先輩に感謝の心を持っている会社は、必ず伸びる」という考えを強くしました。そして1988年4月、アサヒビール発祥の地である大阪の吹田工場に、「先人の碑」が建立されました。しかも、その対象は単に亡くなった社員だけではなく、会社を支えてきた原材料メーカー、問屋、飲食店など、取引先や顧客の物故者も含まれていたとされています。樋口氏は、春と秋の例祭だけでなく、本社にも供養塔のミニチュアを置いていたと伝えられています。

 その後、アサヒ復活の直接的な経営要因として大きかったのは、徹底した消費者調査と商品改革です。1986年には「アサヒ生ビール(マルエフ)」がヒットし、1987年には「アサヒスーパードライ」が発売され、大ヒットしました。アサヒ自身も、マルエフが会社を「飛躍的な復活に導いた」と説明しています。

 つまり、「アサヒが低迷 → 樋口社長就任 → キリンの先人供養の話に感銘 → アサヒでも先人への感謝を重視し『先人の碑』を建立 → 同時期に組織改革・商品改革が進み、マルエフ、スーパードライなどによって劇的に復活」というお話です。

 もちろん、「先人の碑」を建立したことと、アサヒの復活との間に、科学的には因果関係があるとはいえないと思います。しかし、本日ご参拝くださいました皆さんでしたら、霊様を偲び、尊び、家の礎を築いてくださったことに感謝してお通りいただくことが、これから先、教会、そしてそれぞれの家々の栄えを支える柱になることを、ご存じかと思います。親神様、教祖にお礼を申し上げて参拝することはもちろんですが、今一度、この教会を支えてくださった故人の皆様へ、感謝の意を込めて参拝させていただければと思います。

 そして、先人の方々への感謝は、ただそのご恩を偲ぶだけではなく、先人の方々が大切に守り、今日までつないでくださったこの道を、私たちが次の人へと伝えていくことにも表れるのではないでしょうか。

 先人の方々も、それぞれの時代の中で、身上や事情に悩む方に声をかけ、親神様・教祖の教えを伝えながら、たすけの道を歩んでこられました。私たちもその歩みを受け継ぎ、一人でも多くの方に、たすかる道があることをお伝えしていくことが大切だと思います。

 その意味においても、今月の「全教布教推進月間」は、先人の方々から受け継いだ道を、私たちが次へとつないでいく大切な機会です。

9月28日、29日、30日には、上川支部として、永山地区においてリーフレットを配布させていただきます。

 身上や事情で悩んでいる方々に、一人でも多く助かっていただくために、親神様・教祖の教えを一人でも多くの方に知っていただき、必ず助かる道があることをお伝えさせていただければと思います。

 お一人でも多くの方にご参加いただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

 ご清聴ありがとうございました。

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相談者:教会長
メンタル心理カウンセラー資格受講修了 検定試験受験予定
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