2024年6月月次祭講話要約「治めてから定まるやない。定めてから治まる」
只今は6月の月次祭をつとめ終えさせて頂きました。
御参拝下さった皆様、誠にありがとうございました。
本日は「治めてから定まるやない。定めてから治まる」という、明治24年11月3日のおさしづのお言葉についてお話させて頂きます。
明治24年11月3日のおさしづに
「定めるも定めんも定めてから治まる。治めてから定まるやない。定めてから治まる。」とあります。
これは事情や身上を治めようと思って定まるものではなく、定めた心を神様が受け取って下さり、治まるということであります。本日は、私が経験した「定めてから治まる」について、お話をさせて頂きます。
私は天理よろづ相談所病院の後、北海道に帰ってからも家族は旭川の教会におかせて頂き、私は札幌で単身赴任でつとめさせて頂いておりました。ですから、家族の事もあり、お供え金もそれなりにさせて頂いておりましたが、病院を2020年10月に辞めて旭川に帰って来て、会長になる前月の翌年3月まで6ヵ月間は、今までの貯金も含め同じ金額のお供えをさせて頂こうと「心に定め」ましたが、4月からは、収入が無い状況で同額のお供えをすることは難しかったわけであります。しかし、妻とも相談して、お供え金を下げるのは良くないのではないかと色々と悩みましたが、最終的には金額を下げさせて頂くことにしました。しかし、その金額も入ってくる見込みが全く無かったわけですが、4月からはこの金額でさせて頂くという「心定め」をさせて頂いたわけであります。教会長任命講習で月次祭に参拝は出来ないため、お供えを包んでおぢばへ帰らせて頂きました。そして、講習が終了して大教会に滞在している間に、旭川の臨床検査技師養成校の先生から電話が入りました。電話の内容は、「旭川にある医療秘書専門学校で検査を教えている先生が急病で倒れ手術を受け、その後も社会復帰できるような状態ではないので、検査を教える先生がいないため柴田先生にお願いしたい」という内容でした。その場では「わかりました帰ってから詳しいお話を伺います」といって電話を切りました。その後、お運びも無事終了して旭川へ帰り、医療秘書専門学校の校長先生と面談させて頂きましたが、先生がいなくて困っているとの事でしたので、私で良ければ力になりますと引き受けさせて頂きました。そして、その1授業の講師料など条件を確認しますと、年間の授業数、講師料が、私が年間御供させて頂こうと「心定め」をした金額と同額だったんです。これには私自身とても驚きました。
2つめは、それより少し前の事ですが、上級の高清水分教会に教会長とならせて頂くための相談に行かせて頂いた時の事です。高清水分教会は宮城県の栗原市にあり東日本大震災の影響で玄関が全て崩れ落ちました。もちろんその玄関は修理しておりましたが、教祖の赤いボンボリが落ちて壊れたままで交換できていませんでした。それを見て私がボンボリを御供させて頂きますと、上級の会長さんに申し出させて頂きました。購入して持っていく事は難しいため、会長さんが天理で購入して請求書と振込用紙を送って頂くこととなりました。そして数日後、請求書が届いたのですが、同日に別の郵便で私が本を執筆した印税の支払調書が届いていました。その2つの封筒を開けてビックリです。万と千と百の位まで数字がボンボリの購入金額と印税の支払額が同じだったのです。これはボンボリを買わせて頂くという「心定め」があって、後から「治まって」きたわけであります。
2つの経験はお金の話ですが、それ以外にもひのきしんや日参、行動をさせて頂くという「心定め」で、身上の平癒や事情を治めて頂いたという事も経験しており、これらも私自身が関わっておりますが、私自身のお話ではなく守秘義務がありますので、ここでは控えさせて頂きます。ただ、お金の場合は数字で、「あっ!この理が回ってきたんだな」とわかり易いですが、身上などの場合は、この「心定め」で身上を治して頂いたという事がわかりにくいわけであります。例えば、「おぢば帰りをして別席を運んだことが、身上の平癒のご守護を頂いた。」というようなお話は沢山ありますが、行動と結果が同じものではないために、納得しにくいわけです。しかし、たまたまそのタイミングで身上が治ったわけではなく、やはり神様のお働きがあってこその事だと思います。
明治25年1月13日のおさしづに次のようにあります。
「理は見えねど、皆帳面に付けてあるのも同じ事、月々年々余れば返やす、足らねば貰う。平均勘定はちゃんと付く。」とある通り、理が余れば返して頂き、足りなければ貰うと、平均勘定はちゃんとついてくるわけであります。
以上の事から言える事は、「これくらいなら出来るから」というのは、すでに治めているわけですので、定めたということではないわけであります。定めて、その心を親神様・教祖にお受取り頂いて、治まってくるという事だと実感させてられました。
本日の祭文でも奏上させて頂きましたが、教祖140年祭に向けての三年千日もこの6月で半分となり折り返し地点となりました。この教祖140年祭の三年千日を旬として、教祖ひながたを頼りに、今の自分にできる事を精一杯にさせて頂く事が、年祭活動を勤めるという事であるかと思います。そして、この旬を逃さず年祭活動をしっかりと通れば、親神様がそれに応じたご守護を頂けるとおっしゃってくれていますので、そのお言葉を信じて勇んでお通りさせて頂ければと思います。
この年祭活動は、ご存命でお働き下さる教祖にご安心頂き、お喜び頂けるよう、自身が出来る事より少し上を目指して、今より心を親神様の方へ向けて共々勇んでつとめさせて頂きましょう。
本日は「治めてから定まるやない。定めてから治まる」について、私の経験を通してお話させて頂きました。
ご清聴ありがとうございました。
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相談者:教会長
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