2022年12月月次祭講話要約 教祖のお言葉「やさしい心になりなされや」

講師:柴田正慶(会長)

 只今は12月の月次祭を無事つとめ終えさせて頂きました。御参拝下さった皆様、誠にありがとうございました。少々お時間を頂戴してお話を取次ぎさせて頂きたいと思います。

 本日は、教祖から教えて頂いた「やさしい心になりなされや」というお言葉についてお話させて頂きたいと思います。

 教祖が現身をかくされる前の時代には、教祖直々に様々な事を教え下さっています。その1つの教えに「やさしい心になりなされや。人を救けなされや。癖、性分を取りなされや」という教えがあります。この「優しい心」というお言葉は、「おさしづ」にも5件出てきます。その1つがM34.3.7のおさしづで、「どんな事も心に掛けずして、優しい心神の望み。悪気々々どうもならん。」というお言葉があります。親神様も人に優しい心を望んでおられるという事です。では、この「優しい心」とはどのような心なのか?と様々な方に問うても、人それぞれ優しさの捉え方は違う気がします。ある人は、「なにがあっても怒ったり、しかったりしない人」を優しい心の持ち主だと思うかもしれません。また、ある人は「厳しい言葉を言われたとしても、自分の将来のために、他の人では言いにくい事を言ってくれた人」を優しい心の持ち主だと思うかもしれません。まだまだ、違う優しさを求める人も沢山いるかと思います。

 私自身の考えは、やはりただ単に甘やかす事だけが優しさではないと思っています。時には厳しい事を言う事、言われる事も優しさという場合もあります。それは相手の事を真剣に考えて思いやりがあるか否かなのだと思います。そして、その「厳しい言葉」よりも「優しい心」が必ず相手に伝わります。正しい事ばかりが正解じゃないように、優しさとは、相手へ真実に気が付かせる、相手を思う気持ちが大切なのかと思います。また、人は間違いを正す時ほど冷たい態度になりがちです。正しい事を伝えようとする時ほど、暖かみのある言葉で、他人の心を勇ませるような言葉、態度が大切なのだと思います。言葉言語をつかさどる神様は「かしこねのみこと様」です。「かしこねのみこと様」の御心にかなうのが、「言葉で他人の心を勇ませる。聞くべきところ、言うべきところを間違えぬようにして、心腐らぬよう腐らさぬよう、息一つ言葉一つを使い分ける態度」であります。逆に「かしこねのみこと様」のほこりは「にくい」です。「人の言葉尻をとらえて揚げ足を取ったり、人の忠告を逆恨みして、我が心を腐らしたり、喜びの心少なく、愚痴多く通る」のはこの神様の御心にかないません。このような「にくい」のほこり心があると、「優しい心」の反対語である「冷たい心」、「厳しい心」になりがちですので、ほこりを払い心を正さなくてはならないのだと思います。

 また、最近の研究では、「人に優しくして、人を助けたり、人のためになる事」をすると、脳から「セロトニン」という物質が放出され、人はそれにより「幸せを感じる」ことができ、また、良い事をして報われたと感じると「ストレスが減少する」という事が解ってきています。セロトニン以外にも脳から「オキシトシン」「ドーパミン」という物質が放出されて、気分の高揚や報酬刺激の増加、ストレスの軽減につながるといわれています。また、ヨーロッパ12カ国で、ボランティア活動と幸福度の関係性について調査をしており、その結果では、ボランティアをしている人、または過去にしたことがある人は、ボランティア経験がない人と比べて幸福度が高いとの結果が出ています。

 現在、新型コロナウイルスの世界的流行により、世界中の人が健康、家族、仕事、そして将来に不安を感じている人が多くいるかと思います。ですから今こそ、教祖の「やさしい心になりなされや。人を救けなされや。癖、性分を取りなされや」という教えが必要な時なのだと思います。教祖の教えが前述した通り科学的にも証明されているように、優しい心で人を助ける事は、他人を喜ばせるだけでなく、自分の心の幸福度にも必要なことだという事です。私自身もそうですが、お互い親神様、教祖が望む「優しい心」で日々通れるよう、教祖140年祭活動に向けて成人させて頂きたいと思います。

 本日は「やさしいこころになりなされや」についてお話させて頂きました。
 ご清聴ありがとうございました。

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相談役:教会長 柴田正慶
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