看板制作第6弾:天理教比布分教会
看板制作の6枚目となる看板を製作させて頂きました。
今回、同支部の教会「天理教比布分教会」の看板制作をさせて頂きました。
比布分教会の会長 加地道喜 先生は北海道教区の庶務部長をお勤め下されている方です。
前看板の文字は比布分教会の前役員さんに書いて頂いた文字という事で、文字を残したいという希望を受けて、転写作業から入らせて頂きました。
いつも通り、看板の文字を写真に撮りパソコンに取り込み、文字の周りをトレースして文字の復元をしました。
その際に、文字の大きさや左右バランスを若干修正させて頂きました。
看板作成の工程は今まで同じですので、前の投稿を参照してください。
下写真は、①「板のやすりがけ」、②「マスキングテープ貼り」、③「文字の転写作業」までの工程写真です。
最近では第1弾からとは、少し彫り方を変更しています。
【彫り方】
1.マスキングテープに文字を転写した後、切り出し刀で文字をくりぬきます。
2.くりぬいた文字の周りを、三角刀を使って三角刀のお尻を金槌で叩きながら慎重に彫っていきます。
3.三角刀で彫った後は、平刀でかまぼこ彫になるように粗削りをします。
4.その後、紙やすりで丁寧にやすりをかけます。
5.最終的には、平刀と紙やすりで丁寧に形を整えます。
やすりがけは会長さんご夫妻にお手伝い頂きました。
【塗り方】
ー 下塗り ー
下塗り作業は中塗りと上塗りをした際に、マスキングテープからにじんで文字の横に液が漏れないようにするための作業となります。この作業をしないで中塗り、上塗りをすると文字の横に中塗り上塗りの液が漏れ出ることになります。
下塗りには、カシュー自然乾燥下地2号を使用しますが、粘度が高いまま塗装すると文字が盛り上がってしまいます。
ですから、薄め液で程よい粘度に薄めて塗装すると良いです。
また、塗装後は塗りむらをやすりで丁寧にやすりをかけると良いでしょう(かけすぎに注意)
ー 中塗り ー
この工程は1回で十分だと思います。塗装後は上塗りに入りますが、その前に塗りむらをやすりがけします。
この際の紙やすりは「水ひき」の1000番~1500番程度の物を使用します。
ー 上塗り ー
上塗りは、薄く3回程度丁寧にぬります。最後の3回以外は、中塗り同様に気泡やごみの入った部分を含め、気になる箇所をやすりがけします。粘度が高いまま塗るとむらが生じますので、程よい粘度まで薄め液で薄めて使用します。
ー ニス塗り ー
良く乾燥した後、ニスを塗ります。特に雨ざらしになる箇所に看板を掛ける場合は塗っておいた方がよいかと思います。
ニスも薄く、3回程度は塗ります。
また、ニスは表面と上下左右のみで、裏面は塗ると木が呼吸できなくなるため塗らない様にします。
無事、教会に看板をかけて頂きました。
ありがとうございました。