2024年9月月次祭講話要約「報恩・感謝part2」
北海道はすっかり秋の気配が漂い、清々しい日和の中、9月の月次祭ならびに秋の御霊祭を皆様と共に無事つとめさせていただけたことを、心から嬉しく思います。ご参拝いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。
「報恩・感謝 Part2」
本日は、5月の月次祭にお話しさせていただきました「報恩・感謝」の続きを、お話させていただきます。今年5月にコーヒー豆とオリーブオイルのお話をさせていただきましたが、皆様は覚えていますでしょうか?
5月の話の要約は次のようなものでした。「今年の5月頃、世界的な天候不順により、コーヒー豆やオリーブの収穫量が減少しました。何故このような現象が起こっているのか考えますと、やはり我々人間は「食料があるのが当たり前」の時代で、食べ物を粗末にしても何も感じないという事が増えているのではないかと思います。それに対して、親神様が「それでは良くない」ということで、まずは我々人間が生きていくうえで問題のないコーヒー豆やオリーブなどから収穫量が減ってきているのだと思います。しかし、それに気づかず、さらに食べ物を粗末にすれば、今度は野菜などの副食類、そしてそれでも気づかなければ、主食の米や麦などの収穫量が減少してしまうということも起こりえる」というお話でした。
実際に、今年7月頃には全国各地で野菜の収穫量が減少して、白菜1玉が1000円近い値段、キャベツも800円位、玉ねぎも1玉が200円近い値段と高値がついていました。そして現在では、お米が不足している事態になっており、店頭にはお米はほとんど売られておらず、少し出たなと思うと5kgで3000円以上する状況です。幸い、政府は新米が出回れば米不足は改善する見通しだと発表しており、今はまだ食料がなくて餓死するような事態にはなっていませんが、先に述べたように、食料があることに感謝して、粗末がないようにしなくては、来年はさらに食料に悩まされる事態が起こってくるかもしれません。
例えば、トマト1つ収穫するにしても、種がありその種をまく苗代がなくてはなりません。これは、「いざなぎのみこと様」と「いざなみのみこと様」のご守護であります。そして、その種が芽を吹くには、水とほどよい温かい気温が必要です。これは、「くにとこたちのみこと様」と「をもたりのみこと様」のご守護です。そして、芽を吹く引っ張る力、根を張り芽が大地に立つ力が必要です。これは、「をふとのべのみこと様」と「月よみのみこと様」のご守護です。そして、葉っぱや茎などを包む細胞膜があり、気温の変化をもたらす風が必要です。これは、「くにさづちのみこと様」と「かしこねのみこと様」のご守護です。そして、根から栄養を吸って循環する力、害虫や病気などの害を切る力が必要です。これは、「くもよみのみこと様」と「たいしょく天のみこと様」のご守護です。こうして、ようやく花が咲き、実がなるわけです。ですから、トマト1つ収穫するにしても、親神様の十全のご守護が働いて下さっており、どれかの守護が欠けてもトマトは収穫できないわけでありますから、この世の全ての物に感謝しなくてはならないと思います。
今現在は、その感謝の気持ちが薄れてきているので、十全の守護の根幹でもあります、火・水・風のご守護のバランスが崩れて、極度な温暖化によって野菜などが育たない、ゲリラ豪雨などと呼ばれる水害によって、せっかく実った食料が流されてしまう、台風など強風によって食料が飛ばされてしまうという被害が多発してきているのではないでしょうか。このような被害は数年前までは3~5年に1度くらい起こる程度でしたが、最近では毎年必ず起きて、しかも1箇所ではなく数箇所で起こっているように思います。
「たん/\となに事にてもこのよふわ 神のからだやしやんしてみよ」(おふでさき第三号40)
とあるように、この世の全ての物は神様からのかりものであり、全ての物に感謝して通らないといけないと思います。そして、これらの事は自分だけそうしていたら良いというわけではなく、全ての人間が感謝の気持ちをもたないといけないと思います。そうでなければ世界的な自然災害は納まってこないと思います。ですから、我々はこれらの事を伝えていかないといけないと思います。これが恩に報いる報恩につながると思います。
毎年この9月末は「全教一斉にをいがけデー」として、各地の教友たちは、リーフレットの配布や路傍講演、神名流しなどをしております。そして再来年の教祖140年祭に向けた三年千日の本年と来年の9月は1~30日までを全教会布教推進月間として定めていただきました。当教会でも「全教一斉にをいがけデー」とは別に、週100部、月で400部以上のリーフレット配布を目標として、時間のある時に夫婦で歩かせていただいております。その一枚一枚が直接身を結ばなくても、その内の1枚が必ず別の所で役に立つ時があると信じて報恩の気持ちで歩かせていただきたいと思います。
ですから、皆様方におかれましても、リーフレットを一枚でもどなたかにお渡しいただければ幸いです。決して「天理教を信仰しなさい」と強制するものではありません。どの宗教もそうですが、「食べ物を粗末にしなさい」「人を傷つけなさい」「自分さえよければいい」と教える宗教はありません。むしろ、「物を大切にしなさい」「人には優しくしなさい」「他人のために役立つことをしなさい」と教えられるのです。それを伝えることこそが大切だと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
本日は「報恩・感謝 Part2」について、お話させていただきました。
ご清聴ありがとうございました。
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相談者:教会長
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