2025年9月月次祭ひとこと話

本日は皆さまとともに9月の月次祭ならびに霊様を勇んでつとめさせていただけたことを、心から嬉しく思います。ご参拝いただきました皆さまに、心より感謝申し上げます。

本日は霊祭もありましたが、初めて月次祭をご参拝された方もいらっしゃいますので、天理教の教えについて少々お話を取り次がせていただきます。

当教会は昨年7月に、100周年記念祭をつとめさせていただきました。したがって、今年は創立101年目を迎えることになります。
只今の霊祭で祭文を奏上させていただきましたが、初代会長ご夫妻、二代会長ご夫妻、三代会長様をはじめ、多くの役員の皆様、そして多数の教人・ようぼく・信者の方々のご尽力によって、今日まで101年間、当教会が歩んでこられたことに感謝申し上げます。

天理教の教えは「ダメの教え」とも言われます。ここでいう「ダメ」とは、効果がないという意味ではなく、「ダメ押し」の「ダメ」、すなわち「最後」という意味です。天理教教典には、

「十のものなら九つまで教え、なお、明かされなかった最後の一点、元の親を知らして」
と記されています。
つまり、天保9年10月26日以前にも、九つまでは他の宗教を通して様々な教えが伝えられてきましたが、最後の一点である「人間創造」、すなわち「親神様が私たち人間の親である」という教えは、この天理教で初めて明かされたものなのです。

天理教の教えには「元の理」があり、その中に「人間がどのように創造されたか」が記されています。そして、親である親神様は「人間をなぜ創造したのか」について、

「人間が陽気ぐらしをするのを見たいから」
と教えてくださっています。

この「陽気ぐらし」とは、「自分さえ良ければ」「今さえ良ければ」という考えではなく、互いに立て合い、扶け合って生きることを意味します。そして、これから先も永遠に、皆が幸せに暮らせる世の中を築いていく生き方です。

その「陽気ぐらし」を実現するために、親神様は教えを箒として「心のほこり」を掃除しなさいと教えられています。心のほこりとは、
「おしい」「ほしい」「にくい」「かわいい」「うらみ」「はらだち」「よく」「こうまん」
の八つです。この中の「かわいい」は、一見良いことのように思えますが、ここでいうのは「我が身かわいい」という意味です。

我が身がかわいいから、仕事を惜しんだり、他人を扶けるのをためらったりします。
我が身がかわいいから、他人の持っているものをうらやみ、ほしがり、欲が出ます。
我が身がかわいいから、他人を憎んだり恨んだりします。
我が身がかわいいから、思うようにならないと腹を立てます。
つまり、あらゆる心のほこりは「我が身かわいい」から生じるのです。

天理教の教えは、まず自分自身を見つめ直し、「我が身かわいい」を捨てることを求めています。他人から注意を受けたときは、よほど理不尽でパワハラのようなものでない限り、
「これは私を成人させるために言ってくださったのだ」
と受け止め、何が悪かったのかを振り返り、反省して心を正すことが大切です。

そして、このほこりを掃う手段として教えていただいているのが、本日つとめさせていただきました「おつとめ」です。この「おつとめ」を通して、少しでも「かわいい」というほこりを掃い、自分の心にほこりを積まぬよう、また人にもほこりを積ませぬよう努めましょう。

そして、元の因縁である「陽気ぐらし」が皆でできるよう、日々結構に通らせていただきたいと思います。

ご清聴ありがとうございました。

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相談者:教会長
メンタル心理カウンセラー資格受講修了 検定試験受験予定
上級心理カウンセラー資格 受講中

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