2023年11月月次祭講話要約「私の信仰」
只今は11月の月次祭を無事つとめ終えさせて頂きました。
御参拝下さった皆様、誠にありがとうございました。
本日は、「私の信仰」についてお話をさせて頂きます。
タイトルは小学生の作文のタイトルの様な感じで申し訳ないですが、私の思うところをお話させて頂きます。
現在、私は会長以外に前職のスキルを活かして医療関係のお仕事、医療職専門学校の非常勤講師などを務めさせて頂いております。その様な中で、何故教会を継いで信仰をしているのですか?という質問を受けることが多々あります。
唐突に質問を受けるので、その方に色々とお話してもなかなか伝えることは難しいと思い、その場では、「私の使命だと思っているからです」と、簡単に答えてしまう事が多いです。そして、その後自分の信仰とは何か?と考えさせられる事があります。
信仰を辞書などで調べますと次のような意味が出てきます。
- 神仏などを信じてあがめること。また、ある宗教を信じて、その教えを自分のよりどころとすること。
- 特定の対象を絶対のものと信じて疑わないこと。
私自身はこの世界、人間をお創り下さったのは親神様であるという事を真に信じています。以前もお話させて頂いた通り、人間に都合の良い地球の環境が、全て奇跡の産物ではなく、親神様が人間が進化した際に、「陽気ぐらし」が出来るようにお与え下さったものと考えています。これは教理で言いますと、「元の理」と「かしもの・かりものの理」であり、この事が私自身の根幹にあるので、私は天理教を信仰をしているのだと思います。
「元の理」についても、現代の科学が進歩して地球の誕生、生物の進化についてわかればわかるほど、親神様の存在を疑う余地もありません。ちなみに、世界的に超著名な天文学者のフレッド・ホイル博士によると地球に最初の生物が生まれる確率は1040,000分の1だという事です。1億が108ですから、この数字がとんでもない数字であることがわかります。しかし、私は親神様から「元の理」を教えて頂いていますので、人間が誕生したこと、その人間に都合の良い地球の環境ができた確率は1分の1、つまりは決め打ちで人間を創造されたと私は信じております。
私が決め打ちで1分の1で創造されたと信じている理由は、少し難しいお話ですので詳しくはお話しませんが、超新星爆発で鉄までの物質が出来ること、しかし、地球には中性子星同士の衝突でないと誕生しない銅や銀や金など鉄以上の重量を持つ物質があること。水が宇宙空間に蒸発しないで存在し続けること。太陽と月があり、地球にとってよい影響をもたらしていること。地球の様々な環境に適応できるように雌雄の有性生殖により親と違う個体が出来ること。などなど、全て親神様が決め打ちで1分の1で創造されたと信じるしかないのであります。
以上の事から、今自分が使わせて頂いている身体、身の回りの道具や食物、環境なども全て、親神様からお借りしているものであると信じております。ですから、親神様が人間を創造した目的である「陽気ぐらし」が出来る世界を目指して、互いに立て合い救け合っていくことが大切であると考えています。
では、なぜ親神様は大変な試練を与える場合があるのか?と、思われる方もおられると思います。それは、親神様が人間を創造された際に、我々人間が自由に使えるものを与えて下さったものがあります。それは心です。心一つが我の物と教えて頂いているとおり、心は自分の思い通りに使う事を許されています。この人間が自由に使うことが出来る心の使い方を誤り、我さえ良ければという自己主張や、今さえ良ければという刹那的行動によって、親神様の思し召しである「陽気ぐらし」とはかけ離れた世界になってしまわれたのであります。これでは良くないという事で、天保9年10月26日の旬刻限の到来を待って、教祖の口を通して「元の理」を明かされ、「かしもの・かりものの理」や「八つのほこり」などの教理を教えて下さり、そして「さづけ」と「つとめ」で人間が救かる道を教えて頂き、「陽気ぐらし」が出来る世界に建て替わるよう、心の入れ替えを促されたわけであります。
繰り返しになりますが、「私の信仰」は、親神様が人間を創造した目的である「陽気ぐらし」が出来る世界を目指して、互いに立て合い扶け合っていくことが大切であると考えています。ですから、今世界で起きている戦争や、災害による人災などに関しては無力で尽力はできない事が多いですが、せめても祈りだけはさせて頂き、自分の周りで困っている人がいれば、全力でお救けをさせて頂きたいと考えています。また、それが「人救けたらたら我が身救かる」と教えて頂いている通り、自分自身が救かる道であるとも考えています。私自身、沢山のほこりを積んできたでしょう。もしかしたら前世ではとんでもない事をしてきているかもしれません。本来であれば大変な試練が与えられても仕方ないのかもしれません。しかし、そんな私が今結構にさせて下さっていることに感謝申し上げ、親神様・教祖にご安心頂きお喜び頂ける生き方が出来るように努めていくことが、「私の信仰」であり、「私の使命」であると考えています。
本日は、「私の信仰」についてお話をさせて頂きました。
ご清聴ありがとうございました。
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